リロケーションとは
転勤などの理由で一時的に長期留守にする自宅を、期間限定で賃貸に出すことを「リロケーション」と言います。リロケーション会社に賃貸借契約や入居者対応などの管理を委託することで、手間なく家賃収入が得られる画期的な空家活用法です。
ここではリロケーションを行う際、リフォームをしておくことの必要性について解説しています。
リロケーションはリフォームをしておくほうが好ましいです。家を貸し出すにあたって、まずは入居者に好印象を持ってもらうことが重要。入居者の立場になってみれば、より綺麗な物件に住みたいと思うのは誰もが考えること。清潔な物件であればあるほど空室期間も短くなりやく、空室期間が短ければ収支の面でも有利なのは間違いありません。
また、リロケーションならではの考え方として、入居者に向けたリフォームは将来の自分が住む際のことを踏まえてもメリットとなります。リロケーションのリフォームを行い入居者に過失があり傷や汚れがあった場合でも、原状回復義務によって復旧も可能です。
もちろん、予算の都合によってリフォームをしないという選択肢もあります。
ただ、空室期間や自分が住むうえで気になるところを改修できるという面を考えると、リフォームをしておいたほうがベターと言えるでしょう。
リロケーションも賃貸である以上、入居希望者は内覧を行います。
内覧を行う際、入居希望者が気にしやすいのは水回りです。特に女性の方であれば気になる方も多いでしょう。
水回り、つまりトイレや洗面所・浴室といった部分は直接肌に触れる部分でもあります。少しの汚れであってもやはり気になるものです。
リフォームを行いキレイな水まわりであれば、それだけでも物件に抱く印象は良くなります。少しオーバーに言ってしまうと、水回りをリフォームするだけで入居率が変わるかもしれません。
リフォームをする基準は「自分が家賃を払って住みたいと思えるかどうか」です。
主観的な判断基準ですが、こういった部分は重要です。自分がこの家の家賃を払えるかどうかを考え、ネックになった部分のリフォームを検討しましょう。
加えて、客観的な視点として設備の耐用年数で判断しましょう。一般的な賃貸物件の場合の耐用年数の基準は、水回りであれば15年~20年程度。カーペットであれは7年ほどです。
自分が家賃を払って住みたいと思えない部分は耐用年数前であってもリフォームする。家賃を払ってでも住めると思った場合でも、客観的な指標となる耐用年数を基準にしてすり合わせていくというわけです。
リフォームにかかる期間はそこまで大掛かりなものでなければ2週間程度です。反対に本格的に行う場合は数ヶ月かかってしまうケースもあります。
リフォームに時間がかかってしまうと、オーナー側と入居者とのスケジュールの折り合いがつかなくなってしまうことも考えられます。
事前にリフォームにかかる期間を考慮に入れ、前もって業者に相談をしておきましょう。
また費用については一概には言えず、間取りや使用状況などによって変わります。そのため期間と費用を含めてまずは業者から見積もりを取っておくと安心です。