リロケーションとは
転勤などの理由で一時的に長期留守にする自宅を、期間限定で賃貸に出すことを「リロケーション」と言います。リロケーション会社に賃貸借契約や入居者対応などの管理を委託することで、手間なく家賃収入が得られる画期的な空家活用法です。
公務員は原則として、副業が禁止されています。ただ、公務員でも副収入が得られるのであればうれしいはず。副収入については仕事をする以外にもいろいろなものがありますが、リロケーションはどのようなケースに該当するのか、紹介いたします。
公務員は「国家公務員法第103条・104条」という法律の中で、公務員でありながら自分の企業を営むことが禁じられています。また、報酬を得て事業に従事する場合は、内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可を必要とします。これが、「公務員は副業ができない」と言われる根拠です。
許可を得ずに副業を行った場合は、「訓告・戒告・減給・停職・免職」のいずれかの処分が下される可能性があります。
では、もともと住んでいた家をリロケーションとして貸し出すのは、副業に当たるのでしょうか。実は、公務員は一定の条件下であれば事業とみなされないため、リロケーションで収入を得ることは可能になっているのです。具体的な例としては、以下のような条件となります。
・5棟10室以下の規模(申請によって例外もあり)
・遊戯などの施設を設けていない
・年間の家賃収入が500万円未満
つまり、転勤などで一定期間持ち家を空けるため、その期間賃貸物件として貸し出すことは、認められていると言えます。
もし、持ち家のローンが残っているなど、そのまま残しておくには負担が大きくなったり、あるいは不安があったりするようなことがあれば、リロケーションを検討してみるといいでしょう。専門の不動産業者であれば、難しい契約期間のすり合わせなども把握した上で、適した借り主を見つけてくれることが期待できます。